三角の大屋根と板張りの外壁が軽快な印象を与える外観。太陽光発電パネルでつくりだした電気はすべて、売電している

ナラの無垢床、パイン材の造作建具と収納、塗り壁が美しい調和を見せる玄関ホール。幅をゆったりと採った廊下は、車椅子にも対応

玄関ホールからつながる手洗い場。帰宅後にすぐ手を洗いやすいよう、トイレから独立させて設えた

屋根なり天井で開放的なくつろぎ空間を実現したリビング。天気の良い日は大開口から陽射しがたっぷりと入り、冬でも暖房いらずの暖かさ

リビングに隣接する和室は、収納式造作建具で間仕切りすることもできる。新居の引き戸は全て吊り扉を採用し、足元に段差ができないバリアフリー仕様になっている

キッチンに隣接してユーティリティと浴室が設けられ、複数の家事を同時に行うことができる

奥さんが最もこだわったキッチンは、トクラスのシステムで統一。「レンジフードも10年メンテナンスフリーの最新型で気に入っています」

容量たっぷりの造作収納を設けたユーティリティには、シームレスで掃除のしやすい人工大理石の洗面台を採用

玄関ホールからつながる2階は、帰省する家族のために設けたスペース。洗面とトイレも備えた

経験を生かし、新しい試みも。10年先を考えた終の棲家

1984年に新築した住まいで3人の子どもを育ててきた岡本さんご夫妻。やがて子どもたちは独立し「これから10年先の暮らしを考えた、岡本建設らしい終の棲家をカタチにしてみようと考えました」。そう語る岡本修さんは、岡本建設で40年もの間、十勝の気候風土にマッチした高性能住宅を追求してきた家づくりのベテランです。

2度目となる自邸の新築テーマは「光熱費を使わない、環境に優しい住まいづくり」。夫婦の暮らしがワンフロアで完結する新居は、高断熱・高気密のハイスペック仕様に加え、太陽光発電システムと大型蓄電池を採用しました。「さらに以前から注目していたダクトレス換気やハニカム断熱ブラインドを新しい試みとして採用しました。お客様に勧める前に、まずは自分で使って確かめたいと思いました」。

岡本さんが「実験住宅」と位置付けた新居には、奥さんの要望も随所に盛り込まれています。「ドアはいつも開け放しておけるよう引き戸に、水まわりやキッチンの設備はメンテナンスのしやすさ第一で選びました。おかげで、家事のしやすい家になりました」と奥さん。

昨年9月に完成した新居は、冬も天気のいい日には暖房不要の暖かさ。乾燥しがちな真冬でも40%近い湿度を保ち、岡本さんはやさしい空気感に驚いたそう。「目指していた電気代ゼロ生活も実現できました。売電が終了する10年後には、電気自動車に乗り換え、暮らしのすべてに太陽光エネルギーを活用する予定です」と、岡本さんは笑顔で話してくれました。

DATA

幕別町・岡本さん宅/夫婦60代
■建築データ
構造規模/木造(枠組壁工法)・2階建て
延床面積/151.11㎡(約45坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/長尺カラートタン・アスファルトルーフィング、外壁/カラマツ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(Low-E・トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/フローリング、壁・天井/塗壁
<断熱仕様 充填断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム50㎜、床下/高性能グラスウール16㎏200㎜、壁/高性能グラスウール20㎏140㎜+フェノールフォーム45㎜+45㎜、屋根/高性能グラスウール20㎏420㎜
<暖房方式> 温水パネルヒーター

■工事期間
令和元年6月〜11月(約6ヵ月)
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