吹き抜けを伝うように設けられたダイニング脇の階段。黒いアイアンの手すりが、木質感あふれる空間を引き締めて。床はナラ無垢材を採用

「キッチンは私の領域」と語る奥さんは、造作背面収納のボリューム、レイアウト、通路の広さにもこだわり抜いた。家事をする奥さんの後ろを家族が通らないよう、動線計画も綿密に練った

パイン材にモザイクタイルをアクセントに張った洗面台も造作仕様。細々としたものをすっきり収めたいと、収納もたっぷり設けた。建具もパイン材で造作

吹き抜けを設け天井高のあるダイニングに対し、リビングは天井高を抑え、大開口を設けた。視線が外へと自然に誘導される開口プランで、広がり感のあるくつろぎスペースを実現

奥さんが憧れ続けた関西の人気家具メーカー「TRUCK」のダイニングセットがぴったり収まるように設計されたダイニング・キッチン。キッチンに立つ奥さんと、テーブルに着く家族との距離感からも、奥さんのダイニングに対する思い入れの深さが感じられる

屋根裏部屋のような2階の和室は、Yさんのお気に入り空間。寝そべって本を読んだり、昼寝を楽しんだり。畳の感触を楽しみながら、リラックスした時間を過ごせる

玄関に設けたシューズボックスは、ナラ突板を用いた造作

さらに2人の息子さんたちのスポーツ用品をすっきりと収納できるよう、玄関土間に隣接して容量たっぷりのシューズクローゼットを設置

玄関、シューズクローゼットからキッチンへダイレクトにつながる動線が設けられている。その間には、ユーティリティの出入り口と造作で収納とカウンターを設えた家事コーナーがある

白のモルタル塗り壁とアスファルトシングルの三角屋根で構成されたすっきりとした外観。十勝らしいゆとりを感じさせる160坪の敷地を生かし、来春からは自然な雰囲気の庭を楽しみながら整備する予定とか

家族の美味しい笑顔が集う 開放的なダイニングのある家

思い描いていたのは、お気に入りのテーブルで、家族で和やかに食事を楽しむ風景。吹き抜けのある開放感あふれる食空間を実現するのが、奥さんの夢でした。

「昭和のままの公営住宅に住んでいましたが、狭さと冬の寒さに悩まされていました。長男の小学校入学がマイホーム実現の絶好の機会と思い、昨年土地を購入しました」。新築の依頼先を検討している時に、奥さんが訪ねた岡本建設のオープンハウスが好みとぴったり一致。すぐに相談に出掛けたそう。

「予算内で希望の家ができると言われ、嬉しかったです。住宅性能についても設備コストとランニングの比較を分かりやすく説明してくれて、標準仕様で十分だと納得して新築をお願いしました」。無垢のフローリングや木を生かした造作を採用した家の中心に、心地よいダイニング・キッチンを設けることが一番の要望。「このほかにも、細かな希望がたくさんありましたが、岡本さんは親身になって耳を傾けてくれたうえで、上手に整理して図面に反映してくれました」。

今年9月に完成した新居は、奥さんのイメージどおりキッチンと一体化させたダイニングが主役。キッチン正面に設けた階段、吹き抜けから2階にいる家族の気配を感じながら家事ができます。「長年の悩みだった冷えもなくなるほど暖かいのも、嬉しくて。省エネ効果があると岡本さんに勧められたガスのハイブリッド暖房給湯の効果が、厳冬期にどのくらい実力を発揮するのか今から楽しみです」。

DATA

更別村・Yさん宅/夫婦30代、子ども2人
■建築データ
構造規模/木造(枠組壁工法(2×6))・2階建て
延床面積/121.83㎡(約36坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/塗壁(モルタルアートバン仕上)、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(ペアガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラ無垢フローリング、天井/クロス
<断熱仕様 充填断熱> 床下/高性能グラスウール16kg200㎜、壁/高性能グラスウール16kg140㎜、天井/ブローイング500㎜
<暖房方式> VIVIDOシステム(ハイッブリッド給湯暖房システム)

■工事期間
平成27年4月~10月(約6ヵ月)
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