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ユニットバスの床下の対応

 最近の業界紙に下記のような浴室の断熱欠損が話題になってきています。

このような事例はユニットバスを現場に使用し始めていた頃から気が付かなければならないことです。

先ずは、、、壁ま周りの断熱と気密、、、その他石膏ボードで気密層を保護しながら耐力壁の1.5を確保。

これか意外と抜けているところも見かけられます

更には床との気密の連続をどう確保するかと言う問題ですね

私達はユニットバスの隙間をGWで埋めてから、、、吹付ウレタンにて4周の隙間を埋めて気密を確保すると同時に断熱性能を担保します。

 

 

断熱境界の混乱で結露を招く浴室と脱衣室

2014/07/10

断熱性能を高めた住宅が増える一方で、設計・施工のミスによる結露が増えつつある。トラブルの相談や調査に応じる住まい環境プランニング(岩手県滝沢市)に、そうした不具合の原因や再発防止策などを解説してもらう。今回は断熱境界の処理に誤解が多い浴室と脱衣室を取り上げる。

 浴室・脱衣室は、断熱施工のミスが多い場所だ。床断熱と基礎断熱を併用する、部分的に断熱材を省略するなど断熱仕様を複雑にして、「外気」と「室内」を区分する「熱的境界」が不明確になった事例が少なくない。

 事例1は「暖房しても家が暖かくならない」と建て主が訴えた、岩手県内に建つ築3年弱の住宅だ。新築時の元請け会社に代わって相談を受けた住宅会社の依頼で、住まい環境プランニングが原因を調査した。

 建て主が最も寒いと指摘した場所が浴室だ。ユニットバスの床下は押出法ポリスチレンフォーム(XPS)を張った基礎断熱、浴室以外の床下はフェノールフォームを張った床断熱を採用していた。断熱性能を示す熱損失係数は、II地域の1999年省エネ基準を満たすレベルだ。

 床下を調査すると不適切な施工が複数見つかった。まず、ユニットバスの床下の基礎と土台の取り合い部に通気パッキンが使われていた。そこから外の空気が入り込み、ユニットバスの床や浴槽の底が冷たくなっていた。

基礎断熱を施していたユニットバスの床下。基礎と土台の間に通気パッキンが使われているため、冷たい外気が侵入している(写真:住まい環境プランニング)

基礎断熱を施していたユニットバスの床下。基礎と土台の間に通気パッキンが使われているため、冷たい外気が侵入している(写真:住まい環境プランニング)

 基礎断熱は床下を熱的境界の「室内」にする方法なので、基礎と土台の間は気密パッキンなどで気密処理するのが正しい施工だ。通気パッキンでは基礎断熱の意味を成さない。

 事例1の脱衣室は床断熱なので、基礎と土台の間に通気パッキンを正しく使っていた。熱的境界がどこにあるかを正しく理解していないと2つのパッキンの使い分けを間違えやすい。

 床下が熱的環境の「外気」になっているのに、床と壁の取り合い部に気流止めを付けていないことも分かった。床下の冷たい空気が壁内に侵入して、ユニットバスと脱衣室の壁を冷やしていたのだ。

壁とユニットバスの間に気流止めがないためユニットバスのまわりを床下の冷たい空気が覆っている。ユニットバスの天井側にも気流止めがなく、天井の断熱材が2階外壁の断熱材ともつながっていなかったので、断熱性能をほとんど発揮できていない状態だ(写真:住まい環境プランニング)

壁とユニットバスの間に気流止めがないためユニットバスのまわりを床下の冷たい空気が覆っている。ユニットバスの天井側にも気流止めがなく、天井の断熱材が2階外壁の断熱材ともつながっていなかったので、断熱性能をほとんど発揮できていない状態だ(写真:住まい環境プランニング)

事例1で推定される不具合原因(資料:住まい環境プランニングへの取材を基に日経ホームビルダーが作成)

事例1で推定される不具合原因(資料:住まい環境プランニングへの取材を基に日経ホームビルダーが作成)

温熱環境のコンサルティングに実績のある福田温熱空調が気密測定を頼まれた現場。基礎にウレタンを吹き付けて基礎断熱にする仕様だが、基礎と土台の間に通気パッキンが使われている。気密パッキンが正しい仕様だ。基礎に設けた人通口も塞ぐ必要がある(写真:福田温熱空調)

温熱環境のコンサルティングに実績のある福田温熱空調が気密測定を頼まれた現場。基礎にウレタンを吹き付けて基礎断熱にする仕様だが、基礎と土台の間に通気パッキンが使われている。気密パッキンが正しい仕様だ。基礎に設けた人通口も塞ぐ必要がある(写真:福田温熱空調)

ユニットバスに気流止めがない

 

 

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